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2005年 11月 05日
11月1日は、Aller Heiligen(万聖節)で休日。翌2日は、休みでは
ないが、Aller Seelen(死者の日)と呼ばれる日で、この日にお墓参り するのがしきたりと聞いた。 住まいはどこかと問われると、大きい墓地のそばと答えることにして いる。そう答えれば、大抵のケルンっ子は見当がつくらしいから。 時節柄、この駅を降りる人たちは、花籠を抱えている人たちが多い。 市電の駅名はMelatenなのだが、発音はなぜかドイツ語的ではなく、 メラーティンと聞こえる。土地の人の話によると、フランス語の Malade(病気)という語から来ているそうだ。えっ!それじゃあ、 家は「病気村」の墓地の近くということになるのですね!? もの知らぬ者は幸いなり。 病気とは、もちろん中世のころヨーロッパ全土をおそったペストのこと です。城内に埋葬場所がなくなって、人々は、取るもとりあえず、 ここまで遺体を運び、葬ったということだ。多分ここは、雑木林だった のだろう。今では市内にほど近い閑静な住宅街なのだけど。 中世と時期は違うのだが、「アマデウス」という映画で観たモーツアルトを 埋葬するシーンを思い出してしまった。 氷雨の降る冬の日、城外に出る門のところまで見送る人々。 粗末な棺に入れられたモーツアルトの遺体が馬車で市外の共同墓地に運ば れていく・・・。モーツアルトの作品は全部好きだ。頭がくしゃくしゃと したときに、聴くとすっきりする。天才だが、その生涯は人間的な喧騒に 満ち満ちていた人のようだ。 ギンナンを探しに行った日、墓前に捧げられたたくさんの花籠を見た。 ドライフラワーやもみの木の枝を中心にアレンジされた墓前の花籠。 日本だったら、小菊とかミソハギ、キキョウなんかだろうか。 釣鐘のような形のクレマチス(テッセンの種類)や花が散った後のボンボンの ようなもの・・・ 落ち葉とドングリを踏みしめながら晩秋の墓地を歩く。
by tamayam
| 2005-11-05 17:28
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