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2005年 11月 25日
昔から何となく気になるのだけれども、人生にとってささいなことなので、
後でゆっくり調べようと思って、うっちゃっている内に、そのままになって しまう言葉がある。 私にとって、ミソトウという言葉とクリスマスのイメージ。 クリスマスキャロルの中に、♪♪ kissing under the mistletoe・・・ というフレーズがあったが、そのミソトウというのは、いったい何なのか? クリスマスのモミの枝やヒイラギの赤い実で飾ったリースの下でキス? 20年ほど前にカナダに住んでいたころ、クリスマスの飾りつけの中に、少し 見慣れぬ植物があった。楓の種子のような、竹とんぼのような葉の形をした 蔓草だ。それを、どのように飾るものかよくわからなかったが、赤いリボンで 結んで、戸口や暖炉の上部に掛けてあるのを見たことがある。 クリスマスの脇役として存在感があるのだが、カナダの花屋では小さな束で 売っていた。葉っぱだけで実はついていなかった。 話は飛ぶが、日本の田舎で、冬にヒイラギの葉とイワシの頭を竹の棒に刺して、 戸口に掛けておくという習慣があったかしら。 魔除けのような意味があるのだろうか。 そういうことも気になりながら、うっちゃっているものの一つ。 クリスマスカードのディザインの中に、ヒイラギの赤い実に混じって透き通る ような白い実が描かれていることがある。清らかなイメージだ。 あの白い実は何か?実在する植物の実か、それとも、ディザイナーの創作? アールヌーボーの食器やファブリックのディザインの中にも、この清らかな 白い実が登場する。あれは、いったい何の実だろうか。緑の葉の形と 白い実のイメージは、私の中では、一つの好もしいイメージになっていった。 ドイツの森の中を歩いていると、冬の木立の上のほうに、まあるい緑の玉を 見かけることがある。カササギの巣かな?高すぎてよく見えないが、緑の 玉は生きている植物のようだ。寄生植物らしい。パラサイトですね。針葉樹 の濃い緑以外に、緑が一切見られない枯木立の中に、薄みどりの玉がたくさん くっついている。たくましく、貪欲な生命力が感じられる。 このような切れ切れの謎が、ドイツに来て本物のミソトウを初めて見たとき、 一つに集約された。ああ、これが、その植物の正体で、この枝にこの実が こんな風になっているのだ。ドイツ語では、Mistel(ヤドリギ)と言い、 クリスマスのリースの中にモミと織り込んで使ったり、燭台の周りに飾ったり する。モミの濃い緑、ヒイラギの赤い実、ヤドリギの薄緑と白い玉は、 クリスマスを象徴するイメージなのだ。 ヤドリギには、薬草としての働きもあるそうで、永遠の生命力のシンボル、 この枝の下でキスをすると、恋が成就する、というようなロマンティクな イメージも生まれたようだ。 一説によれば、大晦日の12時ピッタリに、だれかれとなく居合わせた人と キスをしてお祝いするという習慣もここから生まれたとか。 ヨーロッパと新大陸では、少し習慣が違うようだし、日本のヤドリギと 西洋のヤドリギは、種類が違うらしい。この不思議な植物については、 まだまだわかっていないことも多く、tamayamの好奇心も、果て無しなの だが、20年来の疑問が一応解けて、なんだかうれしい。 西洋のヤドリギについては、ここ。 日本のヤドリギについては、ここ。 森の中のヤドリギは、3月にベルリンの郊外で撮影。
by tamayam
| 2005-11-25 15:50
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