カテゴリ
以前の記事
フォロー中のブログ
フェリエンログ ブリュッセル→東京 日々... Nick's Photo... NED-WLT ダイスキな場所、、、Un... STERNENFLOR ... 毎日手紙を描こう★貰うと... 季節の窓 Seaso... バナウゼ便り 陶工房「上名窯」通信・... Yamyam町一丁目 フランス Bons vi... リンク
メール:yamyamcho1@
yahoo.co.jp ロンドン茶話 イギリス生活 ドイツより愛をこめて ナアンデジタールの森Welkom!Amsterdam Wein, Weib und... Festina Lente フィールドノート 検索
その他のジャンル
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
2006年 05月 03日
キューケンホフ公園からアムステルダム市内に戻り、美術館広場で解散になった。
私は迷わず国立美術館(Rijksmuseum)へ足を向けた。 横道の入り口から伸びた長い列。 雨が降っているし、どうしようかと思ったが、特に予定があるでなし、 列の最後についてみることにした。 並ぶこと40分、体がすっかり冷え切って辛く感じるような時点で、やっと番が まわってきて入場が許された。 美術館にしてはかなり高い10ユーロを徴収された。 並んでいるのは、若い人が多かったが、みな忍耐強かったなぁ。 じっと我慢の子で耐えているのだ。黙々とパンフレットを読んだりしながら無為の時 をやり過ごしている。私は足はしびれるし、寒いし、少しは腹が立ってきたが、 待っている若者の忍耐強さに驚きあきれ、我慢し続けることができた。 これほどまでして観るべきものがあるかと言うと、それがあるのである。 一番の必見は、レンブラントの「夜警」と「自画像」という作品。 私はフェルメールの作品3点が観たかった。 「牛乳を注ぐ女」という名の作品の前に一人の男が立ちはだかって撮影の邪魔をして いるが、この作品の小ささをよく示している。 実は、先月ワシントンDCの国立美術館で、フェルメールの34点の作品のうち、 3点を観たばかりだ。「天秤を持つ女」や「手紙を書く女」など。 その作品が思ったより小さく、よく近づかないと、細部がわからないほどだったのには 驚いた。 「牛乳を注ぐ女」では、かめから流れ出る牛乳のか細い線が実にリアルなのだ。 オランダの画家の画題は、宗教的ではなく、普通の人々の暮らしぶりが見えるようで いい。ほのかな光のなかで生き生きと生活していた人々の息遣いまで伝わってくるようだ。 わかり易い点がだれにでも好まれている理由の一つだろう。 入場料のことを申せば、ワシントンDCの国立美術館は無料。 その他のスミソニアングループに属する美術館は無料。 疲れたら、観たい作品の前のソファーに腰を下ろして、じっくり観ることができる。 一日に観たいだけ観て、別の日に出直せばよいから、目当ての作品しか見ない。 お金持ち国というのは、そういう贅沢をだれにでも与えられるということなんだなぁと つくづく感心してしまった。地方から出てきた遠足の生徒たちから、乳母車を引いた 若いカップル、旅行者、老人まで・・・・。 だれでも世界的作品を安楽な気持ちで鑑賞できるのだ。 アムステルダム国立美術館は、入場までの忍耐は強いられたが、中に入ったら、撮影は できるし、特にレンブラントやフェルメールに人が集中しているわけでもない。 どこをとっても名作ぞろいなのだから、急いで見てはもったいないほどの贅沢な陳列。 絵を見終わって、駅に向かったら、ちょうど17時09発特急フランクフルト行きに 間に合う時間帯だったので、まっすぐホームへ行った。 こうして連休の最後の一日は終わった。
by tamayaM
| 2006-05-03 14:45
| たび
|
ファン申請 |
||