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2005年 10月 11日
ケルンは次第に秋の色を深めているが、おだやかな晴天に恵まれている。
暗く雨ばかりの冬が訪れる前のひと時のやすらぎ。 ほとんどの観光地も10月末で、シーズンを終え、冬支度に入る。 週末、credenzaさんのBlogで以前紹介されていたルクセンブルグまで 出かけてみることにした。トリアー(Trier)から45分、ケルンからは 3時間20分の旅だ。列車はずっとモーゼル川に沿って走り、車窓から 秋色に色づいたブドウ畑を見ることができる。これが、この旅で見た かったもののひとつ。 ルクセンブルグに着くと、頭がすこし混乱する。まず、ドイツ語圏から フランス語圏にかわる。ルクセンブルグは近代的な金融都市でありながら、 大きな橋を渡って旧市街に入ると、途端に中世の面影が残る歴史的な 町にかわる。 そればかりではない。 この橋の50m下には、また別の町が広がっているのである。 何といって形容していいのかわからないのだが、重層構造になっていて、 一番底の川を四層目とすると、その上の三層目に教会を中心とした庶民 の町が広がり、2層目には、地下壕のある昔の要塞があり、最上層に 君主を中心にしたりっぱな都市が築かれているという具合なのだ。 橋の上に立つと、深い渓谷の下に広がる空間的、時間的な重層世界を 概観することができる。緑の針葉樹の森に混じって黄色に染まった 木々の色合いが美しい。 ルクセンブルグ大公国は、面積が神奈川県ほどの小国でありながら、 国民一人当たりのGDP(国内総生産)が世界で一位、二位を争う豊かな国。 歴史的には、大国の狭間にあって四世紀に20回もの戦火にあった。 地形的には二つの川に挟まれた中州の高台に都市が造られていて、橋を取り 払えば、陸の孤島となり、外敵の侵入が防げるしくみになっている。その 要塞都市としての有利な地形が周囲の国から狙われるモトになる。 Tamayamも崖の下に降りて第四層の町を歩いていくうちに上へ戻る道を 見失い、上部に広がる世界がよく見えているのにもかかわらず、なかなか 辿りつけないのであった。いたるところに階段があるのだが、登って行くと、 行き止まりだったり、私有地に入り込んだり・・・。 谷底の町から、上層の旧市街に戻ってくるまで、4,5Km歩いただろうか、 来た道を辿っていくうちにふと見覚えのある坂道があって登っていくと、 繁華街のすぐ脇の崖に出た。 フランス語圏になってよかったことは、食べ物の味。 大公家御用達の老舗のケーキ屋さんでおいしいパイをいただいた。 国境をちょっと越えただけで魚介類のメニューが充実してくるから 不思議だ。
by tamayam
| 2005-10-11 14:46
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