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2006年 11月 09日
親しい友人のOさんが、このごろ忙しそうにしている。
彼女は年内に新しい楽器を購入しようとしているからだ。 楽器店に行って、さっと買えばいいのに、と思うのは素人のアサハカな考え。 とても高いものだし、手づくりの精巧なものなので、いちいち製作者の ところに出向いて、弾いてみて音色を確かめ慎重に選ぶ必要があるらしいのだ。 A社のは、音色はいいのだけど、サイズが適当ではないとか、B社のものは、 作りは気に入ったが、音がしっくりこない・・・とか。 自分の耳に自信がもてなければ、他の奏者に同行してもらい鑑定を求めるほど。 一つの楽器のために、F市郊外まで出かけたりしても、なかなか決意がつかぬもの らしい。そして、年内にはどうしても買いたいという。なぜなら、 年明けには、消費税が現行の16%から19%に値上がりするから。 えっ!そ、そりゃ、大変ですよね。ドイツの消費税は、内税だから、すべての物品に 16%が加算されていることが、見えにくい。 普段あまり、消費活動をしないtamayamだが、19%となると、20%に近いということ ではないか。(やっと、ものごとの深刻さが理解できた私・・・・・。) 約5分の1が税金分・・・こりゃ、大変なことです。 ましてや高価なものの購入を考えている人にとっては。 私の漠然とした感じでは、ここの生活で、基礎的な食品、パンとか、牛乳、肉類 などは日本と比べて、安いと思う。特殊なものを求めないかぎり、安い。 高いものは、人のサービスを含むもの、たとえば、レストランでの外食。各種の 補修、サービス、配達、観劇・・・・など。 何でも自分でやれば、安くつく。(タイヤの交換や給油なども) 手作りの楽器などは、ものも飛び切りいいものだろうが、値段は天井知らず・・・。 断っておくが、彼女はプロの音楽家などではなく、趣味で音楽を楽しむ人である。 ドイツ人は何かを買うと決めたら、このくらい慎重で、財布の紐を緩めるまでに 数ヶ月かけることもめずらしくはない。 写真上:ラテン語の学名にjaponica とついていた、斑入りツワブキ(石蕗 キク科) 写真下:日本的な茶花、ホトトギス(杜鵑 ユリ科)この花が好きだった亡母の命日に。
by tamayam
| 2006-11-09 16:27
| 日々のできごと
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