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2007年 03月 09日
日本は少子化で子どもの数が減っているから、大学の数も減っているか
と思っていたら、そうではないらしい。高校全入から、大学全入のような 動きがあるらしい。大学は、生き残りをかけて、豪奢な校舎や学寮を建てたり、 職業に直結する履修科目を増やしたりして、若者の心を掴もうとしている。 ネイルアート学科などという学科を新設して、生徒にマニキュアのやり方など を教えている学校もあるという。ああ、言語道断! これは、大学関係者にとっても、生徒にとっても痛ましいことだと思う。 勉強が好きでなかったり、本を読むのが苦手な子どもにとっては、勉強を強要される のは不幸だし、場違いなところに来た若者を教育する人はもっと不幸だろう。 学問ではなくて職業訓練の必要な子どものためには、大学進学以外の別の路線が用意 されていて、それで職を得て生計を立てていくと、大学卒に遜色のない収入が得られ ば、理想的だろう。 ドイツの教育制度については、複雑で詳しくはわからないのだが、12歳のときに大学 進学の路線で行くか、職業教育の路線で行くか選択するようだ。 一旦、大学進学路線を選ぶと、ギムナジウムと呼ばれる高校で、徹底的に学問をする ための基礎的訓練を受ける。こういう訓練に耐えられる子どもは、そんなに多くなく、 大学進学率は、2002年に30%台に達した程度だ。 大学卒業者は、通常は修士課程(マスター・コース)のことを指し、最近になって、 学士課程(バチェラー・コース)を新設する大学が出始めた。大学を卒業したら すぐ就職したい若者のために、学問を究める道以外の近道を用意したのだ。 (30歳を過ぎても大学に居残る学生たちに就労を促すための方策とも言われる) 大学は学問をするところで、職業訓練の場ではないという長年の伝統を破り、少し 新大陸の路線に近づいたわけだ。 2010年までには、欧州域内の大学が足並みを合わせ、どこの大学であれ、 取得した単位や授与された学位を比較可能なものにしていこうという動きが見られる。 この考えは、1999年に欧州で最古の大学、ボローニャ大学で発表されたので、 俗に ボローニャ宣言 と呼ばれている。最近、テュービンゲン大学で 行われた会議でも、この言葉がしばしば出てきた。 こうした動きがある中で、日本の大学卒業生の質は大丈夫だろうか。 大学側が生徒の顔色ばかりをうかがっているうちに、世界のスタンダードから取り残 されていかなければいいのだが。 せっかく苦労して大学を出ても、その価値が日本以外で認められなかったら、 非常に問題だ。 写真は、8日ケルンで
by tamayam
| 2007-03-09 14:35
| 日々のできごと
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