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2007年 03月 12日
【3月10日(土)デュッセルドルフ】
仕事関係の人が集ることがあって、食材の仕込みにデュッセルドルフへ出かけた。 買い物の後で、友人に会い、空港の近くのLantz’scher公園へ行く。 元は個人の広大な屋敷があったところらしく、ブナの林が広がっている。 林の中に、ぼうっと白いものがあれば、ミラベルの花。(Mirabelleセイヨウスモモ) ピンクの花は、スモモ。薄黄色は、ヤナギ。サンシュユの黄色。ボケの朱色。 ああ、自然界はもう、春ね、と話しながら楽しく散歩した。 林の木々の木漏れ日がさす斜面になにやら白い花の群生が・・・。 とても繊細な花の造作に感動して写真を撮った。 英語でWood anemone、和名:ヤブイチゲ (キンポウゲ科 イチリンソウ属 Anemone nemorosa) 名の如くアネモネの原種だ。犬と散歩する人たちがちらほら 林の間を見え隠れしているような静かな公園で、珍しい花に出会えてとても幸せ な気分になった。雑木林のやや湿り気がある土地に自生していて、絶滅の危機に ある植物だということだ。 ちょうどその開花の時期に出会えたとは何という幸せだろう。 花の後だったら、たくさんの下草に紛れていて気づかなかったに違いない。 幸せな気分で家に帰ったら、恩師の訃報が入ってきた。私がこうして仕事をする ようになったのは、大学時代にこの恩師に出会えたことにあると思う。 この先生のゼミを取り、新しい世界に導かれたと思っている。 先生はベルギーの方であったが、決意して日本に帰化された。 日本名があるのだが、私は学生時代のまま、F先生とお呼びしていた。ブリュッセルに 出かければ、土地のお菓子を買い、お送りしていたが、もう召し上がっていただけなく なった。異国の地で、多くの弟子を育てられ、それぞれが違う分野でいい働きをして いる。 下界はこんなに穏やかな春の日なのに、突然逝ってしまわれたことに父親を亡くした ときのような深い悲しみを感じた。
by tamayam
| 2007-03-12 13:03
| 日々のできごと
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